防災の日に家族で考えよう ~みんなで立てる避難計画と備え~

毎年9月1日は、「防災の日」として政府が定めた大切な日です。この機会に、ご家庭で防災対策を見直してみませんか?災害時に、家族全員が安心して行動できるように、備えについて改めて話し合いましょう。
防災会議で大切にしたい「いつ」「誰が」「どこで」

災害は、いつ・どんなかたちで起きるかわかりません。「もしも」の時にどう動くか、事前に話し合って決めておくことがとても大切です。
話し合いの際は、「いつ(避難のタイミング)」「誰が(役割分担)」「どこで(集合・避難場所)」の3点を意識しましょう。
いつ(避難のタイミング)
災害の種類や状況によって、避難のタイミングは変わります。どの情報(テレビ、ラジオ、防災アプリなど)を参考に避難を判断するか、どんな状況で避難するかを具体的に決めておくと安心です。
たとえば、「大雨警報が出たら荷物をまとめる」「避難指示が出たらすぐ出発する」といった、判断基準を家族で共有しておきましょう。
誰が(役割分担)
小さなお子さまや高齢者、ペットがいる場合は、それぞれに合った避難方法が必要です。誰が誰をサポートするか、持ち出すものの準備は誰が担当するかなど、あらかじめ役割分担を決めておくと、いざという時に慌てずにすみます。
地域によっては、高齢者向けに個別避難計画の作成支援を行っている自治体もあります。必要があれば自治体の担当課に相談してみましょう。
どこで(集合場所・避難場所)
家族が別々の場所にいる時も考えて、自宅が安全でない場合の集合場所も確認しておきましょう。お住まいの自治体のホームページで、指定緊急避難場所を調べておくと安心です。さらに、親戚や知人宅など他の選択肢も考えておくと、より良いでしょう。
防災意識を高めるには、家族で防災館に行って体験してみるのもおすすめです。
家族が離れていても安心のために ~避難経路・連絡手段の話し合い~
災害は家族が別々の場所にいる時に起こることもあります。そんな時でも連絡が取れたり、安心して集合できたりするよう、次の点を決めておきましょう。
避難経路の確認
自宅から避難先まで、実際に家族みんなで歩いて経路を確認してみましょう。できれば複数の経路を知っておくと安心です。ブロック塀や崖など、通行に危険がないかもチェックしましょう。夜道や視界が悪い状態も想定し、懐中電灯を使って歩く練習もしておくと役立ちます。
連絡手段の確保
災害時には電話がつながりにくくなることもあります。固定電話や携帯電話だけでなく、災害用伝言ダイヤル(171)やSNS、安否確認アプリなど、複数の連絡手段を用意しましょう。事前に使い方を練習しておくことも大切です。
自分でできる怪我の応急処置についてもチェックしておくと安心です。
備えあれば憂いなし ~非常持ち出し品と備蓄の準備~

災害で避難所生活になったり、自宅で避難することになった場合に備えて、日頃から準備をしておきましょう。
非常持ち出し品の用意
いざという時、すぐに持ち出せるよう、リュックなどに非常用品をまとめておきます。3日分の食料や水、簡易トイレ、常備薬、懐中電灯、携帯ラジオ、充電器、現金、身分証明書、毛布、マスク、軍手、ゴミ袋などが目安です。
在宅避難の備蓄
地震や台風でライフラインが止まった場合に備え、最低でも3日分、できれば1週間分の食料と水(1人につき1日3L程度)を備えておきましょう。カセットコンロやガスボンベ、簡易トイレ、トイレットペーパー、マッチやライターも一緒にストックします。
ローリングストック法
日常的に少し多めにストックし、使った分を補充する「ローリングストック法」を実践すると、賞味期限切れを防ぎやすく、無理なく備えを続けられます。
定期点検
防災用品や非常食は定期的に点検を。賞味期限や経年劣化がないか確認しましょう。防災の日など、家族で点検の日を設ける習慣づけもおすすめです。
サニパックでは他にも、災害時に役立つゴミ袋の活用方法も紹介しています。
家族に子ども・高齢者・ペットがいる場合のポイント

子どもがいる家庭
子どもにもわかりやすく防災について話し、絵本や動画を活用しながら一緒に避難訓練や非常持ち出し袋の準備をしましょう。
好きなおもちゃなど、避難生活で心の安定につながるものも入れてあげるとストレスを軽減できます。
高齢者がいる家庭
自宅の段差をなくす、手すりを設けるなど、避難経路を安全に保つ工夫も大切です。また、常用薬や医療機器は非常持ち出し袋に忘れずに用意しましょう。
自治体で高齢者向けの個別避難計画を作成してくれる場合もあるので、必要なら相談してみてください。避難所での生活が難しい場合、親戚や福祉施設など二次的な避難先も考えておきましょう。
ペットがいる家庭
最近はペットと「同行避難」が認められている避難所も多いですが、事前に受け入れ可能か、または近くに一時預かりができる施設があるかも調べておきましょう。
ペット用の非常持ち出し品としてフード、水、薬、リード、排泄用品、ケージのほか、「登録鑑札」「狂犬病注射済票」「ワクチン証明書」など、必要な書類もまとめて用意しておくと安心です。また、避難所では基本的にペットはケージの中で過ごすことになるため、普段からケージに入ることに慣れさせておきましょう。
避難所生活が続いた場合、ニオイもストレスのもとになります。着替えたあとの衣類や使用済みのおむつ、ペットシートなどを入れておくにはニオイの成分を分解してくれる「ニオワイナ」シリーズがおすすめです。
より詳しく知りたい方はこちら

赤ちゃんの使用済みおむつにぴったりのサイズで、排泄臭に有効な成分が追加されたニオワイナベビーも登場。
ぜひお試しください。

具体的な備えがあれば、万が一の時も安心です。防災の日をきっかけに、ご家庭で防災についてじっくり話し合ってみてはいかがでしょうか。