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燃えるゴミは清掃工場でどのように処理されるの?

燃えるゴミは清掃工場でどのように処理されるの?

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燃えるゴミは清掃工場でどのように処理されるの?

私たちの日常生活で排出されるゴミは、資源として再利用されるもの以外は、処理センターや清掃工場で処理された後に埋立地へと運ばれます。

今回は燃えるゴミがどのように処理されるのかを順を追ってご紹介します。実は、清掃工場は焼却炉でゴミを燃やす以外にも環境に配慮したさまざまな工夫がされているんですよ。

清掃工場に運ばれた後の燃えるゴミのゆくえ

①プラットホームにゴミが集まる

清掃工場プラットホーム

地域のゴミ収集車が各家庭や事業所からゴミを集めて運び込まれるのがプラットホームという場所です。車の出入口には空気のカーテンが設置され、悪臭が外に漏れ出ない工夫がされています。

②ごみバンカへためる

清掃工場ごみバンカ

ゴミを焼却するまでのあいだ、保管しておく場所です。悪臭を外に出さないため、ごみバンカの空気を焼却炉に送って、臭いを焼却・分解しています。

③ごみクレーンでかき混ぜる

清掃工場クレーン

ゴミを燃えやすくするために、集まったゴミをクレーンでかき混ぜて均一化します。そして一定間隔で焼却炉に投入します。

④焼却する

清掃工場焼却炉

800℃以上の高温でゴミを焼却します。高温で焼却することで、毒性を持つダイオキシン類の発生を抑制します。また、燃やすことでゴミの容積をできる限り少なくします。

⑤埋立地へ運ぶ

東京23区の場合、焼却灰となったゴミは東京湾にある埋立処分場へ運ばれます。埋立地はあと50年ほどでいっぱいになると言われており、少しでも長く利用するため、ゴミの減量や再資源化が求められています。

清掃工場に関するギモン

清掃工場に緑が多いのはなぜ?

清掃工場エントランス
目黒清掃工場 緩衝緑地

主に周囲の景観に配慮するためとヒートアイランド現象を防ぐためです。屋根や煙突、エントランスなどが積極的に緑化されているほか、緩衝緑地と呼ばれる建物の周囲に設けられたスペースもあります。これは工場からの騒音や振動などを和らげるだけでなく、市民のレクリエーションの場として利用される場合もあります。

※工場やビルなどのコンクリート構造物が太陽熱を吸収・蓄積したり、排熱したりすることで周囲の気温が上昇する現象

環境への取り組みにはどんなものがあるの?

①熱エネルギー利用

清掃工場熱エネルギー利用

焼却炉で燃焼する際に発生する熱は、熱エネルギーとして有効活用されています。例えば、蒸気を発生させタービンを回すことで発電し、施設内の電力をまかなったり、余った電気を電気事業者へ売却します。このように、エネルギーの有効利用を積極的に行っている清掃工場が多くあります。

②灰の資源化

清掃工場灰の資源化

焼却によって発生する灰は、埋立処分していますが、限りある埋立処分場を長く使用していくため、灰の資源化を進めています。例えば、灰を民間のセメント工場へ運搬してセメントの原料として使用したり、民間の資源化施設へ運搬して徐冷スラグとして道路工事の材料に使用します。

煙突から出る煙は有害じゃないの?

清掃工場煙突からの煙

ゴミを焼却する際には、有害物質の発生を抑えるための対策が行われています。

排ガスは、ボイラで冷却され、ろ過式集じん器などにかけることで灰や有害物質を取り除いています。そのため、基準値をクリアした排ガスのみが煙突から排出されます。

分別を間違えたらどうなるの?

清掃工場燃え残ったゴミ
燃え残ったゴミ

金属などの燃えないゴミや布団などの大きなゴミがたくさん混ざっていた場合、焼却炉が詰まって稼働が中断してしまうこともあります。最悪の場合は故障して、何億円もの修理費がかかることもあるため、一人ひとりが気をつけることが大切です。

このように、清掃工場ではゴミを処分するだけではなく、環境への負荷を軽減し、エネルギーを再利用するなど、環境保全を見据えた取り組みが行われています。

協力:目黒清掃工場(東京二十三区清掃一部事務組合)

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サニパックの体験レポートに関する記事はこちら

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