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目黒清掃工場 見学体験レポート:ゴミ処理の最前線!見て、触れて、知る「清掃工場」の裏側

目黒清掃工場 見学体験レポート:ゴミ処理の最前線!見て、触れて、知る「清掃工場」の裏側

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目黒清掃工場 見学体験レポート:ゴミ処理の最前線!見て、触れて、知る「清掃工場」の裏側

暮らしで出たゴミがどう処理されているのかを普段から意識することは少ないかもしれません。しかし、その裏側には想像を超える様々な設備と、それを支える人々がいます。

今回、ゴミ袋メーカーであるサニパックの編集部員一同で、目黒清掃工場の見学ツアーに参加させていただきました。見学の流れや実際に目にして感じたことをレポートします!

目黒清掃工場の見学ツアーへ!

清掃工場入口
取材の日はもうすぐあじさいが咲きそうでした。

目黒清掃工場は、一般の方からの見学予約も受け付けています。

建物の入口へ向かう道には、草花が植えられていました。清掃工場が建物周辺に緑を植えるのは、景観を美しくするほか、ヒートアイランド現象を防ぐためです。

※工場やビルなどのコンクリート構造物が太陽熱を吸収・蓄積したり、排熱したりすることで周囲の気温が上昇する現象

煙突の緑
煙突の周りに草木
屋上の緑
屋根の上にも緑

この時点でも知らないことがたくさん。ということで最初は基本的なゴミ処理の流れや東京23区にある清掃工場について職員さんからお話を聞き、紹介動画を視聴します。

解説を聞いて学ぶ
資料を見ながら知識を深めます

ゴミ処理の流れを理解したら、見学に出発!

清掃工場の模型
新しい工場の模型

最初に目黒清掃工場の模型を見せてもらいました。実はここ、目黒清掃工場はもとの工場を建て替え、令和5年に完成したばかり。屋上にソーラーパネルを設置したり、緑が増えたり、煙突がスタイリッシュになったりと、より街に馴染むかたちに生まれ変わりました。

清掃工場の煙突の模型
窓や水色のラインはデザイン。

また、煙突の中はパイプが3つ入っている構造になっているそうです。模型だからこそ確認できる部分ですね!

3Rミニゲーム
大人でも完璧に正解するのは難しい!

3R(リデュース・リユース・リサイクル)を楽しく学べるミニゲームもありました!小学生が工場見学の授業で訪れることもあるそうです。

中央制御室
映画のワンシーンみたいでかっこいいですね。

次は、階を移動して中央制御室へ。システムに異常が出ないよう24時間体制で操作、監視をしているそうです。

ところで目黒清掃工場は24時間稼働の工場です。職員さんはどのような働き方をしているかというと、二交代のシフト制で働いていらっしゃるとのことでした。年末年始や夏休みなども休むことなく工場が稼働しているありがたみを直接感じられました。

煙突の背くらべ
豊島区の高い煙突、見たことある!

途中には東京23区にある清掃工場の煙突の高さを比べる資料もありました。

煙突の高さに違いがあるのは、煙突から出る排ガスが周囲の建物にかからないように配慮する意味合いが強いのだそうです。周囲に高い建物が多い豊島清掃工場は高い煙突に、空港の近くにある大田清掃工場は低い煙突に。一つ一つに意味があるんですね。

さらに進んでいくとゴミをためておく「ごみバンカ」のエリアに到着。

ごみバンカの大きさがわかる床

床に描かれた丸い模様。これはなんでしょうか?

ごみバンカの大きさがわかる床と人

実はこれ、ゴミをつかむクレーンの実寸大イラストなんです。こうして立ってみると、大きさがわかりますね。

ごみクレーンを眺める1

そして、実際にクレーンが動く様子をみることができました。ゴミをかき混ぜて均一化し、燃えやすいようにしています。

ごみクレーンを眺める2

持ち上がった!

クレーンが焼却炉の入口へ……

クレーンが焼却炉の入口へ……

焼却炉へ落とされます

焼却炉へ落とされます。

なんとこのごみバンカは、深さ20メートル以上あります。取材時はゴミが少ない日だったようですが、多い日は20メートル近くまで積み上がることもあるとか。

ガラス越しのごみバンカ
壁に20の文字が見えていますね

周辺で生活する人たちの可燃ゴミがすべて集まってると思うと、不思議な気持ちになります。色々なゴミが混ざり合っているのを見て、それぞれの生活を垣間見た気がしました。

ちなみに、ガラス越しではまったく感じませんが、この中は悪臭がひどいのだとか。あらゆる燃えるゴミが集まっているのでよく考えてみれば当たり前ですね。

メンテナンスで短い時間でもこの中に入った人は体に臭いが移ってしまうため、シャワーを浴びてから外に出ることになっているそうです。

焼却炉見学

焼却炉も外側から見学できました。外からはわかりませんが、800℃以上の高温でゴミが燃やされています。

焼却炉体験ブース1

焼却炉の中を体感しながら構造を理解できるコーナーもありました。

焼却炉体験ブース2

床にある階段のような機械が互い違いに動くこと(ストーカ式)で少しずつゴミを移動させて燃焼させていきます。

集じん器

焼却炉でゴミを燃やす時に出る排ガスが向かうのは、この「ろ過式集じん器」。排ガスをパイプでろ過し、灰や、ダイオキシン類、水銀といった有害物質を取り除きます。さらに洗煙設備、触媒反応塔といった複数の設備に通したうえで、きれいになった排ガスを煙突から外に出しています。

集じん器パイプのイメージ

実際のろ過式集じん器の中は、このようにいくつものパイプが並んでいるそうです。写真右にあるのがパイプのレプリカ。

プラットフォーム
手際よく所定の位置に駐車してゴミを排出して去っていく収集車がかっこいい。

最後にゴミが収集車で運びこまれる様子もみることができました。緑色のゲートが開いて、車の後方からゴミが排出されます。ゴミを回収しては捨て、を日に何度も繰り返すそうです。

見学を通して、工場に運び込まれるたくさんのゴミや、意外な焼却炉の中の様子、外からは見えない排ガスの処理まで、清掃工場で行われていることを自分の目で見て知ることができました。

ゴミ処理の現場を見ることで、自分がゴミを減らすためにできることを小さなことからでも、考えてみようと思いました。

協力:目黒清掃工場(東京二十三区清掃一部事務組合)

サニパックでは、ゴミや環境問題、防災についての理解が深まる体験レポートを公開しています。ぜひあわせてご覧ください。
サニパックの体験レポートに関する記事はこちら

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