ポリ袋のパッケージデザインなどに必要な「トンボ(トリムマーク)」ってなに?
「トンボ(トリムマーク)」と呼ばれる印を見たことありますか?こちらは商品パッケージなどのデザインに欠かせないものです。こちらでは、トンボ(トリムマーク)とはどんなもので、なぜ必要なのか解説します。
トンボ(トリムマーク)とは?
トンボ(トリムマーク)とは、デザインの四隅とそれぞれの辺の中央についている印のことで、文字やデザインを印刷する際にCMYKの各インクの刷り位置をあわせるために必要なマークです。 サニパックで製造しているゴミ袋やポリ袋のパッケージデザインにも、もちろんトンボ(トリムマーク)が施されています。
製造工程で、このトンボ(トリムマーク)を目印に機械が検知して、素材を利用する部分のみに裁断(カット)します。このように製造工程でカットされるため、商品が流通する段階では、トンボ(トリムマーク)はありません。
トンボ?トリムマーク?呼び方の違い
トンボとトリムマークは同じものを指し、内容に違いはありません。日本では、中央にある十字形の部分が昆虫のトンボに似ていることから慣習的に「トンボ」と呼ばれています。現在は、Adobe illustratorなどのデザインソフトで「トリムマーク」という名称になっていることから、こちらの呼び方も一般的になりました。
「トリムマーク」は英語では「trim mark」と表記され、トリム(trim)は、トリミング(trimming)のことで「切り取る」や「仕上げる」といった意味を持っています。
トンボ(トリムマーク)の種類
トンボには、四隅に配置されるコーナートンボ(角トンボ)とセンターに配置されるセンタートンボ(十字トンボ)があります。また、書籍などを印刷する場合は、製本する際に折り目をつける位置を示すために「折りトンボ」というマークが使われます。
トンボ(トリムマーク)の作成方法
トンボ(トリムマーク)を付ける際は線幅を0.3ptに設定するルールがあります。デザイン作成ソフトであれば簡単に挿入でき、Adobe Illustratorの場合「フィルタ→クリエイト→トリムマーク」で設定可能です。
今回はデザインを印刷する際に必要なトンボ(トリムマーク)について解説しました。正確にトンボを活用すれば作業効率があがるだけでなく、印刷の失敗による資源のロスを減らすこともできます。見えないところにも色々な工夫が隠れているんですね。