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鹿児島県のごく一部の地域にしかないゴミ袋「克灰袋」とは?

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鹿児島県のごく一部の地域にしかないゴミ袋「克灰袋」とは?

克灰袋(こくはいぶくろ)とは、鹿児島市を中心にみられる、火山灰の処理に特化したゴミ袋のことです。こちらの記事では、一般的に利用されるゴミ袋とは違う「克灰袋」の特徴や使い方、地域とゴミ問題の関係性について解説します。

克灰袋とは?

克灰袋降灰置場イメージ

「克灰袋」とは、火山灰を処理するために作られたゴミ袋です。主に鹿児島市で利用されており、活火山である桜島から降り注ぐ火山灰に悩まされる地域住民にとって、なくてはならないものとなっています。

克灰袋は、主に道路や家の敷地に降り積もった火山灰を集めるために使われます。火山灰を入れた克灰袋は市内1,000箇所以上に設置された降灰置場で回収され、3つの土捨場に運ばれます。

桜島地区などの特に降灰の多い地域では、毎年春頃に全世帯に克灰袋が一斉配布されます。また、鹿児島市役所や支所、地域福祉館、市民サービスステーションなどでも受け取ることが可能です。

もし手元に克灰袋がない場合には、破れないように2重にしたポリ袋などで代用することもできます。

克灰袋が生まれた理由

鹿児島市桜島周辺の町イメージ

鹿児島県のシンボルである桜島は、活発な活火山として知られ、繰り返し噴火を起こします。その雄大な景観は地域住民や観光客に親しまれる一方で、火山灰は周辺に暮らす人々の生活に様々な影響を与えてきました。

火山灰が堆積すると、水道施設の機能低下や自動車の故障、エアコンの不調といった生活に必要な設備に支障が生じます。また、農作物の生育不良を引き起こしたり、大量に降り積もった場合には家屋の倒壊につながったりする可能性もあります。このように、火山灰の放置は様々な問題につながるため、対策が求められてきました。

こうした背景から、1985年(昭和60年)には火山灰の処理に特化したゴミ袋「降灰袋」が導入されました。火山灰は一般的なゴミと比べて重く、また鋭利な粒子を含むため、通常のポリ袋では破損するおそれがあります。そのため、耐久性のある丈夫な素材を用いた専用のゴミ袋が必要でした。

その後、1991年(平成3年)には、「快適な都市を目指し、積極的に降灰を克服しよう」という地域住民の意思を示すため「克灰袋」と名称が変更されました。

克灰袋は、桜島という特殊な環境下で生じた課題に対し、地域が主体的に解決に取り組む中で生まれたものです。他の地域にお住まいの方には馴染みが薄いかもしれませんが、火山灰による影響を受ける地域の人々の生活を支える上で、重要な役割を果たしています。

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