地域によって違う?使い捨てカイロの捨て方と発熱のしくみを解説

使い捨てカイロは寒い季節に欠かせないアイテムですが、使用後の処分方法について迷うことも多いのではないでしょうか。本記事では、使い捨てカイロの正しい捨て方や注意点、さらに再利用方法について詳しく解説します。これを読めば、安全かつエコな処分ができるようになります。
使い捨てカイロの捨て方

使い捨てカイロは自治体ごとに分別ルールが異なるため、まずはお住まいの地域のゴミ分別ルールを確認することが重要です。以下は一般的な処分方法です。
可燃ゴミとして処分
多くの自治体では、使い捨てカイロを可燃ゴミとして扱います。鉄粉などが含まれていても、紙や不織布の外装が可燃性であるためです。袋と中身を分解せず、そのままゴミ箱に捨てましょう。
可燃ゴミとして扱う地域の一例:横浜市、千葉市、大阪市、京都市、奈良市、名古屋市
不燃ゴミとして処分
使い捨てカイロは鉄粉を多く含んでいるため、不燃ゴミに分類する自治体もあります。 一般的に袋に使われる不織布などは燃えるゴミにあたりますが、袋のまま不燃ゴミとして捨てましょう。
不燃ゴミとして扱う地域の一例:世田谷区、渋谷区、杉並区、神戸市
金属ゴミとして処分
ごく一部の地域では、金属ゴミとして扱われることもあります。例えば東京都の新宿区や中野区では「金属・陶器・ガラスゴミ」に分類されています。未使用カイロを捨てる際の注意点
未使用のカイロを捨てる場合は、袋を開封して発熱を終わらせてから処分するのが望ましいです。そのまま捨てて発熱したとしても自然発火することはありませんが、自治体によっては「完全に冷えてから捨ててください」と指示がある場合があります。
使い捨てカイロの発熱の仕組み
使い捨てカイロの主な成分は以下の4つです。
- 鉄粉:酸化反応によって熱を生じさせる
- 水・塩類:鉄粉がさびる助けをし、発熱するまでの速度を早める
- 活性炭:酸化反応を促進し、熱を均一に広げる
- バーミキュライト:空気層があり熱を保持しやすいため、カイロの保温性を高める
これらの成分が空気中の酸素と反応することで発熱します。発熱時間は7〜20時間程度と幅があります。
小さな一歩からゴミを減らそう!

使い終わったカイロはそのまま捨てるだけでなく、再利用することもできます。この記事では2つの方法をご紹介します。
1. 消臭剤として利用する
カイロの中に含まれる活性炭には消臭効果があるため、使い終わったカイロを靴やブーツなどに入れておくと消臭剤の代用になります。ただし効果は1週間程度なので一時的な対策として使用しましょう。
2. 除湿剤として利用する
活性炭は水分を吸収する作用もあります。カイロの中身をトレーに出して、クローゼットや洗面所など湿気が気になる場所に置くと効果的です。
※ご自身の判断と責任において活用をご検討ください。
また、使い捨てカイロは便利で手に入りやすいですが、ゴミを減らす観点から「充電式カイロ」を選ぶのもひとつの方法です。充電式カイロは繰り返し使用できるため、長く使えばゴミ削減になり、環境への負担を減らせます。持続時間が短いことや重さの問題など使用するケースによってはデメリットもありますが、導入できる場合はぜひ試してみてください。
使い捨てカイロは自治体によって処分方法が異なります。自治体ごとのルールに従って、安全に廃棄してくださいね。