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コモノマーとは?

コモノマーとは?

コモノマー(comonomer)とは、コポリマー(2種類のモノマーを重合すること、共重合体、二元共重合体、copolymer)の成分を成す単量体(モノマー)のことを言います。

コモノマー
コモノマーのイメージ
 

例えば、エチレン酢酸ビニル(EVA)の場合、エチレンという単量体と酢酸ビニルという単量体を同時に化学反応させて造ります。

通常のEVAではエチレンの成分のほうが酢酸ビニルより多いのですが、酢酸ビニルのモノマーがEVAの中にどのくらい含有されているかによってEVAの特性(物理的強度、融点などの熱的性質、柔軟性)が規定されます。EVAはポリエチレンにはなかった用途として溶剤を使わないホットメルト接着剤や耐衝撃性やヒートシール強度、低温でヒートシールができることを活かして食肉やハム・ソーセージの包装のほか業務用食品ラップまた透明性を活かしてハウス用農業フィルムにも多く使用されています。

2種類のモノマーを重合したポリマーをコポリマーと言い、3種類のモノマーを重合して製造されたポリマーをターポリマーと言います。コポリマーにはエチレン系ではエチレン酢酸ビニル(EVA)やエチレンエチルアクリレート(EEA)などがあり、プロピレン系ではポリプロピレンとして分類されるランダムコポリマーやブロックコポリマーがあり、スチレン系ではスチレンとブタジエンから成るスチレンブタジエンゴム(SBR)があります。

ランダムコポリマーはプロピレン100%のポリマー(ホモポリマー)より結晶性が低く透明です。ブロックコポリマーはホモポリマーより耐衝撃性は良いのですが、透明性は落ちます。またポリエチレンについても直鎖状低密度ポリエチレンについてはエチレンが主成分ではありますが、10%未満の比率でブテン(C4)やヘキセン(C6)あるいはオクテン(C8)らとのコポリマーとなっています。

炭素数が増えるほどポリマーの物理的強度は上昇してきますし、シール強度や低温ヒートシール性が変化します。

このようにコモノマーを活用することによってエチレンについてもプロピレンについても一成分のみのポリマーとは異なった性能が発揮できますので新たな用途が開けることになります。

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ポリ袋・ゴミ袋業界に関する用語に加え、化学品・合成樹脂業界に関する用語を幅広くまとめています。

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