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ポリスチレン樹脂とは?

ポリスチレン樹脂とは?

ポリスチレン樹脂(polystyrene、PS)とは、石油を出発原料としてナフサ を分解して生成されるスチレンモノマーを重合して得られる合成樹脂 のひとつで、ポリエチレンポリプロピレン 並びにポリ塩化ビニル とともに代表的な汎用樹脂です。

ポリスチレン樹脂
ポリスチレン樹脂の例
 

ポリスチレン(PS)の特徴は透明性・剛性・防水性に優れ、無味・無臭です。比重は1.04~1.09でありポリエチレン、ポリプロピレンよりは大きいですが、ポリ塩化ビニルよりは小さいです。

ポリスチレン(PS)の用途は透明容器や透明シートに代表されるような単体で使用されるものと発泡ポリスチレン(発泡スチロール)の2つに大きくわかれます。

単体で使用されるポリスチレン(PS)は「汎用ポリスチレン(General Purpose Polysthylene 、GPPS)」と、ゴムが配合され耐衝撃性が強化された「耐衝撃性ポリスチレン(High Impact Polystyrene 、HIPS)」の2種類があります。

汎用ポリスチレン(GPPS)はコップ、容器、CDケース、コンビニやスーパーの弁当箱、ケーキやプリンのケース、惣菜・漬物のトレイなどに使用されています。

耐衝撃性ポリスチレン(HIPS)はゴムを配合しているため透明性は落ちますが、薄膜化できることと耐衝撃性が大幅に向上することができます。OA機器やテレビなど家電製品のハウジングのほかヨーグルト容器や乳酸飲料容器に広く使用されています。

一方、発泡ポリスチレン(発泡スチロール)はポリスチレン樹脂に炭化水素ガスを発泡剤として練り込んで成形されますが、発泡させることによって空気層ができますので断熱性が向上することと緩衝材として機能するために耐衝撃性が大きく向上します。また同時に大幅に軽量化ができ、コンテナとして大量に遠距離輸送に使用されています。

発泡ポリスチレン(発泡スチロール)の用途は魚介類や農産物の物流用コンテナ、クーラーボックス、食品トレイなどです。またカップラーメンの容器として広く使用されています。

以上の用途とは別にポリスチレン(PS)はABS樹脂と並んでプラモデルにも用いられていますが、これは剛性の良さとともに強度や着色性に優れている点が評価されています。

また発泡スチロールのブロック状製品は1970年代のオイルショック時からリサイクルが進められ、今では大量にリサイクルが実現されています。これは使用済み発泡スチロール製品を熱溶融してブロック(インゴット)にして新たな用途に使うものです。

用語集

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ポリ袋・ゴミ袋業界に関する用語に加え、化学品・合成樹脂業界に関する用語を幅広くまとめています。

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