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分子量とは?

分子量とは?

分子量(molecular weight)とは、物質の分子を構成する元素の原子量の総和です。炭素原子の重さを12と定めたときの各分子の重さのことです。

プラスチック合成樹脂)はきわめて大きな分子からできている高分子の1種です。例えばポリエチレンの化学式はC2H4と表示されますが、これは石油を出発原料とする炭素原子2つと水素原子4つからなるエチレンというモノマー(単量体)が直接の原料です。たくさんのエチレンを結合(重合)させて分子量をきわめて大きな化合物にしたのがポリエチレンというプラスチックです。

分子量
分子量のイメージ
 

分子量は分子式(ポリエチレンの場合はC2H4)に含まれている元素の合計となり、ポリエチレンですと4~数10万くらいです。分子量が100万以上の超高分子量ポリエチレンもあり、耐摩耗性が優れていることからスキーのボード、ギアや歯車といった部品類などに使用されます。

分子量の大小によって溶融粘度と機械的特性が変化します。分子量が大きくなると溶融状態における流動性が低下しますが、強度は向上します。ブロー成形では分子量の大きく、射出成形では分子量が小さくなります。これは成形方法の制約によるものです。

分子量の尺度として、メルトマスフローレート(MFR)が用いられます。これは溶融粘度の指標であり、分子量の逆数です。分子量と相関するので、分子量が大きくなるとMFRは小さくなります。ポリエチレンのMFRは一般的に0.3~100です。MFRは密度と並んでプラスチック成形加工時の指標となります。

分子量の分布を表す統計量の一つとして分子量分布というものもあります。

用語集

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ポリ袋・ゴミ袋業界に関する用語に加え、化学品・合成樹脂業界に関する用語を幅広くまとめています。

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