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食品ロスとは?

食品ロスとは?

食品ロスとは、本来食べられるものを食べずに破棄してしまう食品のことです。

世界中で餓鬼に苦しむ人々がいる一方で、食べ物を破棄することに対する「もったいなさ」はもちろん、食品破棄による焼却によってCO2の排出も温室効果ガス増加につながり環境面でも懸念されています。

食品ロス
食品ロスのイメージ
 

気候変動は世界各地で高温、熱波、洪水、森林火災また海面上昇等の甚大な被害を引き起こしており、もはや気候変動ではなく気候危機と呼んでいるメディアもあります。この気候変動・危機と脱炭素化・低炭素化への動きの中でもうひとつ対策を迫られているのが食品ロスです。食品廃棄物は国内だけで年間2,531万t、その中で本来食べられるのに捨ててしまう食品ロスは年間600万tとなっています。(農林水産省、平成30年度推計値)

食品ロスに対処するひとつの方法に、テクノロジーを駆使して食品流通において需要や在庫の予測を高度化して過剰な発注を抑える方法があります。

それと同時に食品包装における進歩も食品ロスを減らす方法として求められます。

食品を劣化させるのは微生物だけではなく、酸素と光(紫外線)、湿度が影響してきます。食品包装をするプラスチックはカビや細菌などの微生物の侵入は遮断できますので問題は酸素と光です。

酸素を遮断する性能のことをガスバリア性といいますが、ガスバリア性を有する包装材料にはポリビニルアルコール(PVAL)、アルミ箔、透明蒸着材があります。ポリビニルアルコールは酸素を遮断するには大きな効果がありますが、親水性が強く(水に濡れやすい)、強度が低いため必ずその両側にポリエチレンポリプロピレンPET並びにナイロンフィルムなどを用いて多層化して用います。またアルミ箔は酸素バリア性や紫外線の遮断には優れた特性がありますが、透明でないため中身が見えません。透明蒸着フィルムが普及しつつありますが、コストではアルミ箔にかないません。

しかしながらフィルムを多層化することでリサイクルできないなど環境面でも影響が出てきます。

他方で、ポリビニルアルコールは化石燃料ではなく生物由来で生分解性を持つプラスチックが新たに開発されてきました。このようなイノベーションとあわせて食品に直接触れない層には再生されたプラスチックを使用することができれば脱炭素化・低炭素化と食品ロスの低減を両立させることが可能になります。さらに包装形態やヒートシールの方法にも一段のイノベーションが求められます。

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ポリ袋・ゴミ袋業界に関する用語に加え、化学品・合成樹脂業界に関する用語を幅広くまとめています。

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