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温室効果ガスとは?

温室効果ガスとは?

温室効果ガス(GHG、greenhouse gas)とは、大気圏にあって地表から放射された赤外線の一部を吸収することによって温室効果をもたらす気体のことです。温暖化ガスともいわれます。

温室効果ガス
温室効果ガスのイメージ
 

20世紀(特に第二次大戦後)以降、石油・石炭などの化石燃料を産業と生活のあらゆる面で大量に使用することによって大きな経済発展がもたらされ人々の生活水準は格段に向上しました。しかしその反面でいくつかの環境問題が発生しました。そのひとつとして温室効果ガスがあります。

温室効果ガスは、いずれも近年大気中の濃度が増加しており、地球温暖化の主な原因をなしています。温室効果ガスは京都議定書 において排出量を削減する対象となっている二酸化炭素 (CO2)、メタン (CH4)、亜酸化窒素(N2O、一酸化二窒素)、ハイドロフルオロカーボン類 (HFCs)、パーフルオロカーボン類 (PFCs)、六フッ化硫黄 (SF6) の6種類のガスです。メタンやハイドロフルオロカーボン類といった強力な気体は気温上昇に大きな影響力を持ちますが、その時間軸が限られ、せいぜい10~20年ほどです。

実はこれらのガスよりも水蒸気のほうが全体的な影響は大きいのですが、これは人間が直接コントロールしているのではありません。化学的な連鎖としてはCO2から高い気温へ、そしてそれが水蒸気の増加へとつながります。水蒸気の温室効果係数は高いのですが、CO2やメタンに比べて非常に短い周期で循環しているため大気中に存在する寿命は約10日と極めて短いです。

水蒸気は温室効果で得た熱を蓄えることや対流によって宇宙への排熱を促進するといった冷却効果も強いです。そのため全体として見れば温室効果の強さは小さいものです。したがって最終的に問題になるのはCO2となります。大気中の過剰なCO2の2/3以上は100年後もまだ大気中にあり、1,000年経っても1/3は優に残っているものと推測されています。

CO2は石油・石炭などの化石燃料の燃焼による産業活動に伴う要因に加えて、農業や大規模森林火災によっても発生します。CO2以外の大きな懸念はメタンです。北極圏の永久凍土はいま地球の大気中に存在する量より多い約1兆8千億tの温室効果ガスが閉じ込められています。これが溶けるCO2より温室効果が25倍も強いメタンが放出されます。

地球の気温は1951~1978年までのベースラインと比較して地域差はありますが、2010~2019年で平均0.7~1℃上昇しています。世界は2100年までに平均気温が4℃以上上昇する未来に向かって進んでいるといわれていますが、2015年に各国政府が合意したパリ協定では、①世界の平均気温上昇を産業革命以前に比べて2℃より十分低く保ち、1.5℃までの上昇に抑える努力をすること。②できるだけ早く温室効果ガス排出量をピークアウトし21世紀後半には温室効果ガス排出量と森林などによる吸収のバランスを取ること。が定められています。

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ポリ袋・ゴミ袋業界に関する用語に加え、化学品・合成樹脂業界に関する用語を幅広くまとめています。

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