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ナイロンとは?

ナイロンとは?

ナイロン(nylon)とは、正式にはポリアミド合成樹脂のことで、PA(polyamide)と表記されます。ナイロンは、当初ストッキングを始めとする衣料品に用いられ、「伝線(run)しないストッキング用の繊維」を意図した「No-run」に由来し、「ナイロン(nylon)」という名が付けられました。

本来はこれを開発したアメリカのデュポン社の商品名でしたが、今ではポリアミド系の繊維の総称としてナイロンという名が広く使われています。

ナイロンは、1930年代に繊維素材として開発され、女性のストッキングなどに用いられました。特に耐摩耗性が綿の10倍あるということでストッキングや靴下といった衣類製品において急速に採用が広がりました。また、当時繊維素材として高い評価を得ていた絹(シルク)と同じ手触りや肌触り、着心地を持つ繊維として、これらの特長を生かして薄くて柔軟性に富んだ織物、編み物を造ることができるようになりました。さらに水や水蒸気を良く透過するのでスキーウェアや水着にも広く使用されています。

ナイロンの特長は耐熱性、強度、耐摩耗性(耐久性)、伸縮性並びに耐薬品性がきわめて優れることであり、酸素、窒素及び炭酸ガスのバリア性も良好です。

衣類製品の繊維素材として活用されてきたナイロンですが、それ以外にもフィルムや成形品の原材料としても広く使われるようになっています。

フィルムとしては、単独での使用ではなく、他プラスチックフィルムと貼り合わせたラミネートのなかのひとつの層を構成するものとして用いられます。例えば、ゼリー容器などのフタ部分やレトルト食品のパウチ包装、シャンプー・リンスなどの液体包装用の一層として広く使用されています。ナイロンフィルムはポリエステルフィルムと似通った性質を持っています。

またポリエチレンポリプロピレンと比較して、印刷性が良いので美麗な印刷効果が得られることもナイロンの性質です。

成形品の原材料としては、エンジニアリングプラスチック(工業用樹脂)として使われることが多く、自動車のエンジンルーム内の部品、吸気系部品や燃料系部品、電気・電子機器としてのコネクター、スイッチ並びにハウジングなど難燃性の要求が高い部品がナイロンを使って造られています。

用語集

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ポリ袋・ゴミ袋業界に関する用語に加え、化学品・合成樹脂業界に関する用語を幅広くまとめています。

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