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エチレンビニルアルコール共重合樹脂とは?

エチレンビニルアルコール共重合樹脂とは?

エチレンビニルアルコール共重合樹脂とは、EVOH(エバール、ethylene-vinylalcohol copolymer)とも呼ばれる合成樹脂です。EVOH(エバール)は機械的特性であるガスバリア性プラスチック各種のなかで最も優れています。酸素はもちろん他のあらゆるガスを透過しにくい性質をもっています。そのため食品保存の用途として、他プラスチックフィルムに貼り合わせて使用されています。

エチレンビニルアルコール共重合樹脂とは?
エチレンビニルアルコール共重合樹脂とは?
 

また透明性も高く、油脂や有機溶剤への耐性も優れています。

EVOH(エバール)を開発したのは日本の株式会社クラレであり、一般には同社のブランド名である「EVOH(エバール)」の名称が広く行きわたっています。成分はポリエチレンの原料でもあるエチレンとビニルアルコールから成っており、この2つの成分を共重合して製造されます。共重合という重合方法はエチレン酢酸ビニルと同じです。

EVOH(エバール)のガスバリア性は原料であるエチレンとビニルアルコールの共重合比によって大きく変化し、ビニルアルコールの含有量が大きいほどガスバリア性は上昇しますが、他方で湿度が高い環境のもとではガスバリア性が低下します。そのため包装材料に使用するためには透湿度の低いポリオレフィン系樹脂(ポリエチレンやポリプロピレン)と多層化(各種のプラスチックフィルムと貼り合わせる)することによって湿度の影響を少なくしています。ガスバリア性が優れていることからレトルトパウチ包装にもEVOH(エバール)は用いられています。

EVOH(エバール)のフィルム以外の用途では、バイクや自動車のガソリンタンクにも揮発分の蒸発防止を目的としたバリア層(ガス透過遮断層)として利用されています。EVOH(エバール)を使うことで、従来の金属製に代わってバイクや自動車の軽量化に寄与しています。

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ポリ袋・ゴミ袋業界に関する用語に加え、化学品・合成樹脂業界に関する用語を幅広くまとめています。

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