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無添加ポリエチレンとは?

無添加ポリエチレンとは?

無添加ポリエチレンとは、酸化防止剤を始めとして添加剤がいっさい含まれていないポリエチレンのことです。低密度ポリエチレンにはそうした製品(銘柄)があります。低密度ポリエチレンは直鎖状低密度ポリエチレンとは異なり、約2,000気圧という高圧をかけてエチレンから合成するため電力コストはかかりますが、無添加ポリエチレンを製造できる点に特性があります。高圧法低密度ポリエチレンというのがより正確な名称です。

無添加ポリエチレン
無添加ポリエチレンの一例
 

もともとポリエチレンは低密度から高密度までエチレンという単一のモノマーのみから製造され分子構造がきわめてシンプルですのでプロピレンから成るポリプロピレンと並んで衛生性の高い安全なプラスチックです。

製法や用途によって酸化防止剤やスリップ剤(フィルム表面の滑り性を良くするもの)、アンチブロッキング剤(袋の口開きを向上させるもの)などを添加したり、農業用フィルムのように屋外使用に合わせて紫外線吸収剤を添加したりしますが、これらの添加剤をいっさい使用しないで、無添加であることが要求される用途が下記の通りいくつかあります。

  1. 牛乳パック、牛乳ボトル
  2. 医療・医薬品包装
  3. 健康飲料

などです。

1.牛乳パックは板紙製ですが、牛乳に接するパックの最内層には無添加ポリエチレンがコートされています。

2.医療品・医薬品ではブロー成形で造られた点眼容器や輸液バッグ(フィルム)などに使用されています。輸液バッグのようにある程度の肉厚があるフィルムではスリップ剤やアンチブロッキング剤が添加されていなくとも輸液を充填するのに十分な開口性が得られるため、衛生性・安全性がより高い無添加ポリエチレンが選択されます。

3.健康飲料の容器はブロー成形で製造されますが、特に最近では衛生性をより向上させたBFS(Blow-Fill-Seal)方式というブロー成形しながら内容物(飲料、医薬品)を充填し上部をシールするというプロセスがかなり活用されています。低密度ポリエチレンは比較的柔軟ですのでボトルのトップ部分を手でちぎって飲料などを摂取できます。

このように特に衛生性や安全性が求められる用途には無添加ポリエチレンが使用されます。

もちろんポリエチレンに使用される酸化防止剤はこれまでも厳選されてきており相当に絞られてきましたが、衛生性が必須の用途については無添加であることにこしたことはありません。

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ポリ袋・ゴミ袋業界に関する用語に加え、化学品・合成樹脂業界に関する用語を幅広くまとめています。

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