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難燃性とは?

難燃性とは?

難燃性とは、プラスチックの「燃えにくさ」を示す指標として使われる言葉です。

酸素指数(ポリマーが燃焼し続けるために必要な空気中の酸素濃度)が21%~22%より大きいと、自己消火性があることになり火元を取り去ると空気中でも燃えないことを意味します。この酸素指数が27%以上になると燃えにくい難燃性ポリマーとなります。

難燃性
難燃性のイメージ
 

ポリエチレンポリプロピレンポリスチレン並びにPETといった包装容器・フィルムに多く使用されるポリマーはいずれも酸素指数が20%以下であり、いわば易燃焼性のポリマーです。自己消火性があるポリマーは、 ポリカーボネートやナイロン66です。また、難燃性ポリマーとしてはポリ塩化ビニルやポリフェニレンオキサイドがあります。

易燃焼性のポリマーを難燃化する場合には、水酸化マグネシウムや水酸化アルミニウムといったノンハロゲン系難燃剤を用います。これらのノンハロゲン系難燃剤はハロゲン化合物(塩素、フッ素、ヨウ素、臭素)のように仮に燃焼しても有毒ガス等を排出しないので環境に負荷がかかりません。

ポリエチレンにノンハロゲン難燃剤を配合して実用化された例として、局内通信ケーブルの被覆材(絶縁材)があります。その後同じ組成の難燃性ポリエチレンは各種のコネクターに使われるようになっています。またポリエチレン、ポリプロピレンは電気特性(絶縁性)に優れており、ポリエチレンは超高圧電力ケーブルに多く使用されています。

ポリマーを使用したプラスチック製品の燃焼性については人命、財産への損害が発生しないように電気用品安全法等の法規制があります。これは長い歴史をもつアメリカのUL(Underwriters Laboratories)規格を参考としています。

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ポリ袋・ゴミ袋業界に関する用語に加え、化学品・合成樹脂業界に関する用語を幅広くまとめています。

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