レジ袋などについている「バイオマスマーク」とは?数字にはどんな意味があるの?
レジ袋や文房具、食品パッケージ、園芸用資材などでクローバーの形をした「バイオマスマーク」がプリントされているのを見かけたことはありませんか?このマークは環境に配慮した商品の目印になります。
こちらの記事では、バイオマスマークの定義やマークに記載された数字の意味についてご紹介します。
バイオマスマークとは?
「バイオマスマーク」とは、一般社団法人日本有機資源協会が管理する、生物由来の資源を利用している商品につけられる目印です。バイオマスマークを商品に表記するには、品質や安全性に関する法規、基準、規格などをクリアする必要があります。
審査委員会を経て認定された商品は、ロゴマークを表示して販売することができます。商品の種類は様々で、バイオマス由来原料を配合したインクや接着剤、不織布バッグ、ボールペン、そしてコンビニやスーパーでよく見かけるバイオマスプラスチックを利用したレジ袋などがあります。
バイオマスプラスチックとは?
バイオマスプラスチックとは、トウモロコシやサトウキビといった植物資源から造られるプラスチックのことです。プラスチックなのでゴミとして焼却される過程でCO2を排出しますが、原料となる植物の光合成によって吸収したCO2を源泉としているため、全体で見るとCO2の増加を抑えることができます。このしくみをカーボンニュートラルと呼び、バイオマスを定義づける大きなポイントになっています。
バイオマスプラスチックについては、下記の用語集で詳しく説明していますので、あわせてご覧ください。
バイオマスマークの数字の意味と種類
バイオマスマークには、上記サンプル画像のように数字が記載されます。数字は10から15、20、25…と100までの数字があります。この数字は「バイオマス度」と呼ばれ、商品に含まれているバイオマス成分の割合を表しています。なお、認定されるのは10%からで、10%以上15%未満の場合は「10」といったように5きざみで表記されるルールです。バイオマス度が高いほど、温室効果ガス排出低減することにつながります。
SDGs(持続可能な開発目標)では「温室効果ガス排出抑制につながる製品の開発」が目標のひとつとして掲げられています。今後、バイオマスマークの商品を見かけることがますます増えるかもしれませんね。ぜひ身の回りのバイオマスマーク認定商品に注目してみてください。