ポリカーボネートとは?
ポリカーボネートとは?
ポリカーボネート(polycarbonate、PC)とは、透明性、耐衝撃性、耐熱性、耐候性に優れた合成樹脂です。CDやDVD、Blu-rayディスクの表面、スーツケース、ラジコンカーのボディなどの他、航空機の客室窓、工業機器の各計器類の窓、医療機器、防弾ガラスなど幅広く使われています。ポリカルボナートとも言います。
ポリカーボネートは、ビスフェノールAとホスゲン、またはジフェニルカーボネートという原料を使用して製造されます。
ポリカーボネートは、耐熱性と同時に耐寒性にも優れており、ポリメタクリル酸メチル(PMMA)に次ぐ透明性、耐候性並びに耐衝撃性を持っており、ガラス代替の用途に多く使用されています。
また、絶縁特性や電気抵抗率にも優れているため、エンジニアリングプラスチック(工業用樹脂)としても使われます。
その一方で、酸素などに対するガスバリア性はありません。また薬品耐久性も高くなく、アルカリ剤や溶剤で劣化します。
ポリカーボネートが使用されている家庭用の製品として、CDやDVD、Blu-rayディスクの表面、眼鏡のレンズ、スマートフォンやコンピューターの本体、照明のカバー、ウォーターサーバーのボトル、カーポートの屋根、電気ドリルなど電動工具のハウジング(筐体)、スーツケース、ラジコンカーのボディ、スノーボードなどがあります。
ポリカーボネートの需要拡大に大きく寄与したのがCDとDVDです。音楽ソフトの記録媒体の他に、CD-RやDVD-Rなどのパソコン用記録媒体として一般消費が広がりました。
これらにポリカーボネートが採用された理由として、ポリカーボネートは光の進み方によって光の屈折の仕方や波長の変化の仕方が一定であること、ディスクを成形する際に出来上がったディスクの寸法精度が高いこと、ディスクに傷がつきにくいことが挙げられています。
用語集
ポリ袋・ゴミ袋業界に関する用語に加え、化学品・合成樹脂業界に関する用語を幅広くまとめています。