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サーキュラーエコノミーとは?

サーキュラーエコノミーとは?

サーキュラーエコノミーとは、循環型経済とも呼ばれ、製品や原材料に対しこれまでは使用後に廃棄されていましたが、廃棄せずに新たな「資源」と考え、資源を循環させる経済の仕組みのことを言います。

サーキュラーエコノミー
サーキュラーエコノミーのイメージ
 

産業革命以降の急激な経済発展は人間の生活の利便性を大きく向上させ、大きな富が形成されてきました。その一方で化石燃料の使用量が爆発的に増加し、公害による健康被害を生み出してきており今や生態系が危機に曝されるまでになっています。現在ではこれに気候変動が加わってこのままでの成長の仕方では人間の生存そのものが危うくなってきています。

そこで環境負荷をこれ以上大きくせずに富裕国だけでなく貧困国や途上国を含めて経済成長を持続するという「持続可能な成長」を実現することが私たちの大きな課題になっています。そこに登場したのがサーキュラーエコノミーという考え方です。これはこれまで使用後に廃棄されていた製品や原材料等を廃棄物として処理することを抑制し、これらを新たな「資源」として再生産に活用することによって新たに化石燃料を使用することを抑えて持続可能な社会を形成していくという考えです。

サーキュラーエコノミーという考えを推進している代表的な財団として、エレン・マッカーサー財団があります。同財団によるとプラスチック包装容器のうち、使用後に分別・再生の過程で失われる分を除くとわずか5%が最終的にリサイクルされるに過ぎません。約800万tが毎年海洋を含めて自然界に流出されていると言われています。

この状態を改めるため、

  1. プラスチック使用後の経済の仕組みを作ること
  2. 自然界に流失するプラスチック量を大幅に削減すること
  3. プラスチックを化石燃料から切り分けること

をエレン・マッカーサー財団は主唱しています。

1.についてはリサイクルをより推進することであり、食品包装に使用されたフィルムや容器を再生して食品以外の用途に使用することが実行されつつあります。2.については特に途上国におけるゴミ処理の分別回収を早期に促進することがあげられます。3.については生分解性プラスチックの活用のほか、ケミカルリサイクルという手法や地球上にほとんど無制限にある無機物(石灰石など)の活用などが実行されつつあります。サニパックでも石灰石を利用した環境に優しいゴミ袋「nocoo(ノクー)」を展開しています。

また、循環ではありませんが、化石資源由来のプラスチック製品の使用量を減らす試みとして詰め替え容器の採用が進んでいますが、これによりブロー成形された容器から詰め替え用容器にすることでプラスチック使用量を20~30%程度減らすことができました。

食品廃棄物については、世界中で都市人口が増大しているなかで自治体規模の都市型コンポストを生分解性フィルムの活用によって具体化する仕組みづくりも検討していく必要があります。

リサイクルについては今後の化石資源由来のプラスチックの価格動向と大いに関係しますが、リサイクル材をより多く普及させる経済上の刺激要因も必要であり、リサイクル材の分別・回収・再生化を含めていかにコストを削減していくかが大きな課題です。

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ポリ袋・ゴミ袋業界に関する用語に加え、化学品・合成樹脂業界に関する用語を幅広くまとめています。

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