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帯電防止剤とは?

帯電防止剤とは?

帯電防止剤とは、プラスチックのような導電性の低い物質に対して静電気が生じるのを防ぐためにプラスチックフィルムに少量添加される添加剤のことです。

帯電防止剤
帯電防止剤のイメージ
 

静電気は日常生活でセーターを脱ぐ時やドアノブに手が触れた時などに感じる小さな電撃で私たちが良く経験する現象です。

プラスチックは絶縁体であるため、物質が帯びている静電気の量である電荷が表面に残り、帯電しやすい状態になっています。帯電した状態になると、プラスチック容器に充填する内容物(砂糖、塩、米粒のような粉体状のものなど)がプラスチックに付着してすべてを取り出せなくなったり、プラスチック容器に埃や塵が付着して美観を損ねたり、電子部品・電子機器の場合には故障・破損に繋がります。

また化学プラントでは揮発蒸気への放電発火や空気中に浮遊する粉塵に着火するといった静電気が起因とする事故にも繋がります。

プラスチックフィルムやプラスチック成形品の帯電防止剤として最も用いられるのは界面活性剤です。界面活性剤を使うことで導電性を高めるとともに摩擦を弱める効果があります。界面活性剤はリンスやシャンプーにも添加される薬品で、頭髪が静電気を帯びるのを防止します。フィルム製造後、帯電防止剤は次第に表面に移行してきて一定期間の帯電防止効果が得られます。

近年はこれに加えてより帯電防止効果の持続期間が長い(6か月以上~約1年)電荷型の帯電防止剤が開発され電子部品・電子機器に使用されてきています。価格は界面活性剤よりは高くなります。このタイプは界面活性剤のように表面に移行して親水膜を作って電荷を逃がす方式とは異なって乾燥期、湿潤期というシーズンを超えて湿度に影響されずに安定した帯電防止効果が得られることが特長です。

このほかにカーボンブラック(黒色顔料)を添加する方法もあります。また電子部品・電子機器の包装にはPETフィルムを基材としてアルミ箔や蒸着材を併用しながら静電気を減衰させ回路基板を静電気から保護する帯電防止袋や静電気シールドバッグなどの多層フィルムもあります。電子部品では大気中の不純物の付着や混入から高水準の導電機能を保護するために、ますます帯電防止機能が包装材に必要になっています。

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ポリ袋・ゴミ袋業界に関する用語に加え、化学品・合成樹脂業界に関する用語を幅広くまとめています。

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