カーボンフットプリントとは?
カーボンフットプリントとは?
カーボンフットプリント(Carbon Footprint of Products、CFP)とは、あらゆる製品において原材料の調達に始まり、製品の製造、企業や消費者に販売・消費され最後には廃棄されるまでのライフサイクル全体での温室効果ガスの排出量をCO2に換算して、商品やサービスに分かりやすく表示する仕組みのことです。
カーボンフットプリントを直訳すると「炭素の足跡」という意味で、ひとつの製品がもたらすCO2排出量を製品の生産から消費までの全体で見える化することによってその製品にかかわる複数の事業者と消費者の双方が温室効果ガスの削減に向けた行動をするための指針となります。
カーボンフットプリントは国別や経済の部門別で比較することが可能です。公益財団法人地球環境研究機関の比較では、日本における一人当たりのCO2換算はカーボンフットプリントによると年間7.6tと推計されており、フィンランドでは10.4t、中国では4.2t、ブラジルでは2.8tとなっています。(出典元:https://www.iges.or.jp/en/pub/15-lifestyles/ja)
また、パリ協定で設定された2050年までに1.5℃の目標に到達するためには日本人は2030年までにカーボンフットプリントによるCO2排出量を67%、2050年までに91%それぞれ削減する必要があります。平均的な日本人のライフスタイルでのCO2排出量の約70%は「食」、「住」、「移動」から生じています。
カーボンフットプリントによるとCO2排出量の総量が最も大きいのは発電であり、発電のエネルギー源のなかでは石炭の使用に伴う排出量が最も多く単位当たりで天然ガスの約2倍です。近年、太陽光や風力のように再生可能エネルギーの発電コストが大幅に低下して化石燃料による発電コストと同等以下になりつつあります。石炭火力による発電はCO2排出量の多さから国際的に撤退が進んでいる。
用語集
ポリ袋・ゴミ袋業界に関する用語に加え、化学品・合成樹脂業界に関する用語を幅広くまとめています。