いつものゴミ捨てで
CO2削減※1


地球環境におけるさまざまな問題
日本だけでなく、世界中でさまざまな問題が発生している昨今。ゴミ袋・ポリ袋メーカーのサニパックとして、何かできることはないか。温室効果ガスを2050年までに実質ゼロという日本政府の目標、また世界的な環境意識の高まりの中、CO2(二酸化炭素)排出量削減、プラスチック使用削減やリサイクルに積極的に取り組むべきと考えました。プラスチック製品を扱う業界として私たちにできることをお話します。

地球温暖化
地球上の問題としてよく聞く地球温暖化。
そもそも地球温暖化って?
どうして地球が暖かくなるの??
CO2が増えると何がいけないの?

地球温暖化の仕組み
エネルギーを太陽からもらい、地上が温まります。その熱を赤外線として地上から放出します。地球の周りはCO2を中心とする温室効果ガスに包まれており、大気の温度を一定に保っています。
地上から放出する赤外線の一部が温室効果ガスによって跳ね返ってくるため温度が上がります。温室効果ガスの濃度が高まることで、跳ね返ってくる量が多くなります。
温室効果が強くなることで、地上の温度が上昇。すなわち地球の平均気温が上昇します。温室効果ガスを減らさないと様々な気候変動が起こります。
地球温暖化がもたらす悪影響
地球の気温が上がることで、さまざまな部分に影響が現れます。
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- 健康被害
- 熱中症やマラリアなどの感染症患者の増加。
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- 都市水害
- 集中豪雨の発生により、アスファルトに遮られた水が地下に浸透できず起こる水害。
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- 海への影響
- 水温が上昇し、氷床の融解により海水が増加。水温が温まることでサンゴの白化現象も。
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- 異常気象
- 異常な高温や低温、干ばつや熱波、大雨や大型台風などの発生も。
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- 食糧不足
- 異常気象の影響を受け、農作物の生産量が減少。
温室効果ガスの主な成分となるCO2。
CO2を生み出す要因は主に化石燃料と言われており、日本は87.4%を化石燃料に依存しています。※2
一般的なゴミ袋は化石燃料である石油由来のポリエチレン(プラスチック)製となっており、
ポリエチレンには燃焼時にCO2を発生します。
そこで、燃焼時に、さらには製造時に
CO2を従来のものより減らすことはできないかと考えました。
※2…データ参照:経済産業省資源エネルギー庁
2019—日本が抱えているエネルギー問題(前編)より
二酸化炭素の削減につながる
環境配慮型ゴミ袋
「nocoo」完成
プラスチック使用量を抑え、地球温暖化の原因ともなるCO₂排出量削減を目指し、環境問題への取り組みを行います。

nocooのロゴに込められた想い
二酸化炭素排出削減の意味を込めるべく「NO 二酸化炭素」から、「NO CO2」とし、「CO2」を元素記号の炭素[C]と酸素[O2(OO)]に変換しnocooとなりました。

nocooは3R推進製品です
nocooは3R(Reduce、Reuse、Recycle)を推進する商品です。
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- Reduce
- 使用量の削減
- プラスチック使用量を少なくし省資源化に貢献すると共に、製品ライフサイクル全体でのCO2排出削減に努めます。
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- Reuse
- 繰り返し使用
- ゴミ袋は回収後燃やしてしまうので再使用はできませんが、とって付きポリ袋では繰り返し使うことや二次利用を推奨・啓発します。
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- Recycle
- 資源の再利用
- 原料となるマスターバッチ※3はストレッチフィルムなどを再利用したものも使用しており、資源の節約に貢献します。
※3…マスターバッチとはペレット状の原料です。
地球に優しいゴミ袋nocooって?
プラスチック使用量を抑え、天然ライムストーンを使用

天然ライムストーンは日本語で「石灰石」のことです。石灰石の主成分は炭酸カルシウム(CaCO3)であり、ポリエチレンにこの炭酸カルシウムを配合したものがnocooです。
nocooゴミ袋では、炭酸カルシウムを配合することで、プラスチック使用量を約20%削減することができます。
また、EUの企業であるGCRグループが製造する天然ライムストーンを用いたマスターバッチを混合することにより、ゴミ袋ライフサイクルでのCO2削減を可能にしました。


原料から製造工程でもCO2削減
ゴミ袋製造時に欠かせない原料となるマスターバッチは、天然ライムストーンの他、再生ストレッチフィルムをリサイクルしたものも使用しており、プラスチックの使用量を抑えることでCO2削減に貢献しています。
また、nocooの素材に使われている天然ライムストーンの原料はEUのGCRグループより調達しています。EU最大の天然ライムストーン採掘会社と良好な関係があるGCRグループ下のGRANIC®の工場は鉱山から近隣に位置するため、輸送時間が短く、また施設では再生可能エネルギーを使用しているので、その点においてもCO2削減につながっています。

最先端の技術が可能にした高品質化
GCRグループの研究・開発技術は進んでおり、マスターバッチの粒子が小さくできる加工技術により、粒子が細かいため柔らかさに長け、最先端の表面加工技術によりフィルム成形時に摩擦抑制効果があります。
再生ストレッチフィルムの不純物除去技術も高いため、不純物が混入しにくいという点においても安全性が高く、破れにくく高品質なゴミ袋を実現可能にしました。
ドイツ技術検査協会(TUV)認証を取得
GCRグループは、炭酸ガス排出基準をクリアしているとして、ドイツ技術検査協会(TUV)の認証を取得しています。テュフ・ラインランドは、2,500以上のサービスを世界各国で42の事業分野に展開しており、政府や公共団体から委託されてあらゆる製品の安全規格への適合性について検査・認証を行う民間検査機関です。第三者認証機関として、さまざまな製品やサービスの検査や認証を行っています。

nocooゴミ袋のライフサイクル
原料から製品化、焼却の過程でCO2排出量を削減します。
nocooゴミ袋を使うことで約20%のCO2削減効果!
天然ライムストーンを原料に使用することにより、プラスチック使用量が約20%削減され、
ゴミ袋製造時、燃焼時におけるCO2排出量がポリエチレン100%のゴミ袋と比べ約20%削減できます。
CO2削減がどの過程でされるかnocooゴミ袋のライフサイクルを元にお話します。
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- 1.工場・原料製造
- EUにあるGCRグループにて原料となる天然ライムストーンと再生ストレッチフィルムなどをブレンドしマスターバッチを製造しています。この過程でもCO2削減ができます。
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- 2.原料輸送
- 船便と陸便にてインドネシアなどのnocooゴミ袋を製造する工場へ原料を納品します。
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- 3.工場・製品製造
- 日本サニパックの自社工場である「PT.Sanipak Indonesia」などの工場でnocooゴミ袋を製造します。世界的流通企業にも認定される清潔な環境です。
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- 4.製品輸送
- 船便と陸便にて日本国内の当社倉庫へ納品します。
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- 5.保管
- 日本国内にある倉庫7拠点にて保管します。倉庫のある北海道配送センター、東北配送センター、関東配送センター、中部配送センター、関西配送センター、中国配送センター、九州配送センターに運ばれます。
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- 6.配送
- 倉庫より、各お取り扱い店舗に配送します。
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- 7.店舗
- スーパーマーケットやドラックストア、ホームセンター、コンビニなどの販売先に届けられます。
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- 8.お客様
- ゴミ袋として利用され、ゴミ集積所へ出されます。
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- 9.ゴミ回収
- ゴミ収集作業員の方に回収され、ゴミ焼却場へ運ばれます。
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- 10.焼却
- 各自治体の焼却施設へ運ばれ、処理されます。天然ライムストーンを使っている分、燃焼時のCO2発生量を抑えられます。この過程でもCO2削減ができます。
nocooは環境に優しいだけじゃない。
ゴミ袋として強度もしっかり!
ゴミ袋購入で重視する点は?
サンプル数:本調査1,500
アンケート方法:WEB
Q:「ゴミ袋を使う上で重視している点」
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nocooは強度も考えました!
実際にnocooを使い、強度に満足と答えた人は87.1%!※4
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「硬いものや尖ったものを入れても、 破れることなく使用することができたので。(女性30代)」「資源ゴミ(空き缶や空き瓶)を捨てる際に使用したところ、破れたりする事なく、今までに使用していたものよりも強度が高いと感じた為。(男性50代) 」「縦方向に引っ張ると強く、横方向に引っ張ると柔軟性があるから(男性60代)」など強度に問題がなかったとの回答が多く寄せられました。
※4…非常によい、よいと答えた人の割合 株式会社アスマーク
期間:2020年10月1日(木)~10月23日(金)
サンプル数:148
調査方法:ホームユーステスト 30Lの場合
Q:テスト品を利用してみて「袋の強度」はどのように感じたか?

コストについても考えました。

ゴミ袋購入で重視する点として「価格の安さ」が2番目に上げられました。「ゴミ袋は最終的には捨ててしまうものであるため、お金をかけたくない。」との声もあり、日ごろ使うものであるので、エコも大切ですが家計も大事であることが分かりました。nocooはオープン価格ではありますが、いつもと変わらない価格でご提供できるよう製造時におけるコストを抑えました。
nocooについてみなさまの声
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手ごろな値段で環境のためになることなら協力したいと思うから(女性20代)
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強度が強く、環境にも優しく、価格も手頃で良い。(女性30代)
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最近異常気象などが多く、地球温暖化への意識が高まっているので自分でできることには協力したいと思うから(女性20代)
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環境に配慮しつつ、手ごろな価格、強度を実現していること(男性50代)
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余分な出費をせずに無理なく環境保全に貢献できそう。(男性30代)
株式会社アスマーク 期間:2020年10月1日(木)~10月23日(金)
サンプル数:148
調査方法:ホームユーステスト
Q:購入したい理由(自由回答)
いつも使うゴミ袋。
nocooに変えてみませんか?
nocooラインアップ
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- nocooゴミ袋
- 天然ライムストーンから作られた地球のことを考えて作られた初代nocoo。
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- nocoo渋谷区推奨袋
- 渋谷区推奨袋として新たに誕生したnocoo渋谷。 渋谷にお花畑が広がるようにと願いを込めて商品パッケージだけでなく、ゴミ袋自体にもお花柄のデザインをプリントしました。
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- nocoo大容量 BOX
- Amazon限定販売のnocoo。100枚入りの大容量でありながら、本袋を1/16に折りたたんでいるので、収納にも便利なコンパクトで保管しておきやすい箱型の形状です。
nocooに関わるコラム
nocooに関わるあれこれをまとめました。ちょっと気になる言葉、覗いてみませんか?
nocooに掛けるサニパックの想い

サニパックは、環境をきれいにするためのインフラとしてゴミ袋を作ってきました。社会的責任を果たしてきた会社として、サニパックができることは何か。 ゴミは正しく処理することで環境を守ります。 脱炭素化が注目される近年。 サニパックもCO2について考えていました。 CO2が少ない、地球に優しいゴミ袋を作ろう。 みんなに使ってもらうことで、CO2削減につながるゴミ袋を。

昨今の「環境問題」に真摯に向き合い、これからの未来に向けて踏み出していくべく、会社設立50周年(2020年5月)を機に企業理念、コーポレートロゴ、「きれいな地球と、きれいな心を。」としてコーポレートスローガンを一新しました。 nocooは環境問題へ本気で取り組む、サニパックの大きな一歩となります。 世界と手を取り合って、環境品質の高い製品作りと、今より高い環境意識の共創できるようにしていきます。
- 目標
- 2030年までにサニパック製品における
プラスチックの使用量を50%
CO2排出量を40%減らします(2020年度当社製品比)
nocooにおけるSDGs
サニパックはSDGsに関して考え、製品開発を行っています。
開発途上国インドネシアへの投資
ゴミの適切な収集や廃棄という課題を製品供給を通じてサポート
資源の活用効率改善を工場にて実施
プラスチック使用量を最小化した製品の開発
温室効果ガス排出抑制につながる製品の開発
サニパックのSDGs(持続可能な開発目標)への取組みはこちら