日本サニパック株式会社
飲食店や事務所、ホテル、工場などで出たごみは、家庭から出たごみと差別化するために「事業系ごみ」と呼ばれます。こちらの記事では事業系ごみと家庭ごみの違い、事業系ごみの分別方法や廃棄処理の方法について説明します。
事業系ごみとは、レストランやカフェなどの飲食店のほかコンビニやデパートなどの商店、ホテルやレジャー施設、工場や会社のオフィスなど、事業を行う際に発生するごみ全般のことを指します。また、営利目的の事業だけではなく、病院や学校、社会福祉施設、官公庁などで出たごみも事業系ごみに含まれます。
事業活動で生じた廃棄物は、事業者が責任をもって「事業系一般廃棄物」と「産業廃棄物」に分けて適切に処理することが環境省により決められています。なお、感染症などの危険が伴う医療機関から出るごみや、有害物質を含む工場のごみなどはより特別な管理方法が定められています。
各地域の自治体で家庭ごみの収集が行われていますが、事業で出たごみを回収してもらうことはできません。ただし地域によっては、少量のごみに限り専用のごみ袋に入れる、ごみ処理券を貼るといった決められた方法を守れば回収してもらうことができます。ただし、産業廃棄物にあたるごみに関しては適切に処理することが法律で定められており、家庭ごみと一緒に捨ててしまうと廃棄物処理法違反となり罰せられる可能性があります。ごみ処理にあたっては事業所がある地域のルールを必ず確認しましょう。
事業者はごみを「事業系一般廃棄物」と「産業廃棄物」に分けて処理する必要があります。事業系一般廃棄物とは以下で説明する産業廃棄物に該当しないもの全般を指します。産業廃棄物は以下の20種類です。※13〜20までは特定の業種のみに該当する項目です。
参照:東京都環境局
事業系ごみの分別方法は、産業廃棄物と一般廃棄物に大別され、一般廃棄物は、燃えるごみ、粗大ごみ、資源化できる古紙類(ダンボール・紙パック・ミックスペーパー・新聞・雑誌・機密文書など)にわかれます。
また、家庭ごみでは資源ごみとして回収されるペットボトルや空き缶は基本的に産業廃棄物の扱いになるため注意が必要です。
処理の方法としては①廃棄物処理業者に回収してもらう②自治体の処分施設に自社で持ち込む③自治体に回収してもらう(一部の地域のみ)のいずれかになります。ごみ処理を業者に委託する際は、一般廃棄物収集運搬許可と産業廃棄物収集運搬許可の両方を持っている業者を選ぶとスムーズです。
また少量のごみであれば、有料で自治体に回収してもらえるケースもあります。その際に使うごみ袋は「内容が見える透明のもの」という指定があったり、地域指定の事業系ごみ袋があったりとルールが決められているので確認が必要です。
サニパックでは、サイズや容量が大きな業務用のごみ袋や、名古屋市、西宮市といった事業系の指定ごみ袋がある地域で使えるごみ袋を取り扱っていますので、ご参考になさってください。
規模が小さくても事業者として出したごみは家庭ごみと分けて処理するのがルールです。分別の判断に迷った場合は自治体や回収業者に問い合わせて間違いがないようにしましょう。