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フレキソ印刷とは?

フレキソ印刷とは?

フレキソ印刷とは、凸版印刷の一種で、柔軟性のある樹脂製の版の凸部にアニックスロールと呼ばれるロール(インキの「調量ローラー」であり印刷インキが紙やフィルムといった被印刷面に塗布される際の膜厚を規定する機能)を通じてインキが投入され、回転しながら印刷基材に転写していく印刷手法です。

フレキソ印刷
フレキソ印刷機
 

フレキソ印刷は版の形態として凸版型の版を用います。フレキソとは、フレキソグラフィー印刷の略です。

版の材質がフレキシブル(柔軟)であるためにフレキソグラフィー(Flexography)と呼ばれます。印刷の際にかかる圧力が小さいので写真のような精密な印刷を必要とする場面には向きませんが、包装用紙、プラスチックフィルム、ビジネスフォームなどに活用されています。段ボールへの印刷はほとんどこの印刷方式です。シンプルでシャープなデザインの印刷に適性があり、ロゴやシンボルマークを単一の色で表現するのに相応しい方式です。

フレキソ印刷の特長として、水性インキが使えることが挙げられます。グラビア印刷と比較してインキの使用量が少なく、インキにVOCと呼ばれる揮発性有機化合物(トルエン、ベンゼン、フロン、ジクロロメタンなど)が含まれていないため、作業者の衛生面でも環境に優しい印刷方式です。

ただし最近はグラビア印刷でも水性インキが使われてきています。

国内のプラスチックフィルムでフレキソ印刷が多く用いられているのは、紙オムツで使われている直鎖状低密度ポリエチレン製バックシートです。このバックシートは肉厚が20μ未満で特に乳幼児向けはすべて透湿性を持つ微細な孔を多く有するフィルムで水滴を外に出さず、ヒトの体から発散する水蒸気を外に出す機能をもつ重要な部材です。

乳幼児向けには紙オムツのメーカーごとに様々な人気キャラクターが印刷されており、この印刷にはほぼフレキソ印刷が用いられています。

また、欧米ではショッピングバッグやレジ袋の印刷はほぼフレキソ方式が用いられています。今後は環境に優しいフレキソ方式が国内でも伸びてくるでしょう。

フレキソ印刷(凸版印刷)のほかに、グラビア印刷(凹版印刷)やオフセット印刷(平版印刷)といった印刷方式もあります。

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ポリ袋・ゴミ袋業界に関する用語に加え、化学品・合成樹脂業界に関する用語を幅広くまとめています。

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