日本サニパック株式会社
地震や台風などの災害時のために防災グッズをそろえている方も多いのではないでしょうか。今回は、災害時に骨折やねんざをしてしまった際の応急処置に使えるレジ袋の使用方法をご紹介します。
前提として、骨折やねんざをした時は可能な限りすぐに医療機関に診てもらうことが大切です。しかし医療機関まで車や徒歩などで移動しなければならない場合や、その場で待機する必要がある場合は「固定」、「冷却」、「安静」が大切とされています。包帯や添え木、布などを使って患部を固定し、氷のうなどの冷やせるものがあればタオルにくるんで患部に当てて安静にしましょう。
この記事の方法は、あくまで災害時などでライフラインが断たれることで医療機関に行くのが困難な場合の応急処置の方法としてご覧ください。
災害時に腕の骨折やねんざをしてしまい包帯などが手元にない場合は、レジ袋を使った固定方法があります。
マチの中心の折り目がついている部分(赤い点線部分)をハサミで切ります。レジ袋の底まで切らないように注意します。
もう一枚のレジ袋を縦半分に切り、何度か折りたたんで紐状にします。2本とも腕の固定に使用します。
新聞紙や薄めの雑誌をたたんで棒状にしてから患部に当て、2の紐で固定します。一度結んだだけだと紐がゆるんでしまうので2ヵ所結んで固結びにします。
1で切り込みを入れた箇所に頭を通してかぶります。
ケガをしたほうの腕をレジ袋に通して首で支える形にします。
三角巾の時と同じようにレジ袋のマチの中心を縦に切った後、とっての先端を切り一枚の大きな布のような形にします。
縦長の帯状になるように2回折りたたみ、レジ袋を4等分にします。
靴が添え木代わりになるので靴を履いたまま固定します。レジ袋で作った帯を靴底にひっかけ、足首の後ろで交差します。
交差させたレジ袋の帯を前に持ってきて、足首の前でもう一度交差させます。
左右それぞれに、帯の端を写真のように後ろ側へ通します。
通した紐をそのまま前に引っ張り、足首側で固結びします。
足首が固定されて患部の悪化を防げます。
※血の流れが悪くなる恐れがあるので、きつく縛りすぎないように注意しましょう
応急処置の方法をいざというときのために覚えておくと、骨折やねんざをしたときにも何も知らないよりは慌てずに対処できます。ぜひこの機会に一度防災対策について考えてみてはいかがでしょうか。